木が途切れた。
突然だった。密な樹林を抜けた先に、開けた空間があった。平らに均された土の庭。庭の向こうに、古びた木造の建物。屋根の瓦が苔を被り、壁板が雨に焼けて黒ずんでいる。それでも建物は傾いていなかった。長い年月をかけて地面に馴染んだように、ただそこにあった。
カカロットは立ち止まった。
Create a free account to unlock all chapters. It only takes a few seconds.
Sign In FreeCreate your own AI-powered novel for free
Get Started Free