夜が来た。
来るとわかっていたのに、その暗さには毎回少しだけ驚く。壁の影が城内の石畳を飲み込んでいく速さは、三年間毎日見ていても、いつも思ったより早い。光が消える瞬間は予告なく来る。あるいは私がいつも他のことを考えていて、気づくのが遅れるだけかもしれない。
天幕に戻るつもりで天幕に戻れなかった夜というのが、ここ数日続いていた。
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