東の空が白んでいた。
白んでいる、というのは正確ではない。白というより、熱を失った灰色——夜明けの手前、光が来ると決まっていないような、どっちつかずの色だった。サスケはその空の下を走っていた。屋根から屋根へ、瓦を蹴るたびに足の裏に村の痛みが伝わった。ひびが入った瓦。ずれた煙突。誰かが転んだあとのある路地。見慣れた木ノ葉の街並みが、見知らぬ方向へ向かって壊れかけていた。
東門が見えた。
Create a free account to unlock all chapters. It only takes a few seconds.
Sign In FreeCreate your own AI-powered novel for free
Get Started Free