京へ着いたのは、雪がほとんど消えた頃だった。
道中、桂はよく喋った。政情の話、長州と薩摩の綱引き、京の公家衆の動き、諸藩の思惑。話の半分は銀時に向けられていたが、半分は独り言に近かった。頭の中を音にして整理しているのかもしれなかった。銀時は聞きながら、知っていることと知らないことを分別した。知っていることの方が多かった。それが居心地悪かった。
桂は銀時が黙っていても気にしなかった。あるいは、黙っていることで何かを読んでいた。
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