洛陽の都が腐敗していることは、誰もが知っていた。
知っていながら、誰もが黙っていた。それが中平元年(一八四年)の洛陽という都市の本質的な姿であった。宮殿の屋根瓦は金色に輝き、太廟の香煙は絶えることなく立ち昇り、尚書台には毎日のように公文書が積まれた。しかし、その輝きも煙も紙も、いずれも空洞を覆う外皮に過ぎなかった。
内側には何もなかった。
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