白紙は、朝までに三枚になった。
月は端末の電源ランプが消えた後も、ペンを走らせ続けた。施設の蛍光灯は深夜も点灯したままで、廊下の足音が途絶えてから四時間が経過していた。紙の上には数式ではなく、命題の連鎖が並んでいた。記号よりも言語を好むのは、月が世界を支配するのに用いてきたのが常に論理の言葉であったからだ——数字は証明の道具であって、思考の形式ではない。
一枚目:生存の公理。
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