Chapter 2: The Locked Room on Minami-Asagaya Street

死体は、もうそこにはなかった。

正確には、運び出されている最中だった。黒いビニール袋が担架に乗せられ、開いたままの集合住宅の玄関から出てくるところだった。桐島は規制線の外から、その動作の一つひとつを目で追った。ゆっくりと、事務的に、何の感情もなくそれは行われた。何百回も繰り返されてきた手続きの、今日の番だった。

「被害者は、長谷川という男の元同僚だ」

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Chapter 2: The Locked Room on Minami-Asagaya Street — 灰色の推理 ─少年が見えなかった真実─ | GenNovel