月曜日の昼休みが終わる十五分前に、澄香は教室に戻ってこなかった。
コウは最初、図書委員の用事が長引いているのだと思った。借り物の整理か、返却の督促か、そういう類の作業に澄香が実際より時間をかけることがあるのを、コウはすでに把握していた。澄香が時間をかけるのは、物事を急ぐよりも確認する人間だからだ。確認が終わるまで、澄香は次に進まない。
しかし十二時四十分を過ぎても澄香は戻らず、チャイムが鳴る五分前になってようやく教室の引き戸が開いた。
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