洛陽の宮城は、腐臭がした。
これは比喩ではない。実際に、南宮の廊下を歩くと、湿った木材と香の残り香が混じった奇妙な臭気が漂っていた。宦官たちが好む南方産の沈香は高価な品だったが、それが権力の腐敗と混ざり合うと、むしろ異臭を増幅させるように感じられた。少なくとも、曹操にはそう感じられた。
曹孟徳が洛陽の官僚機構に入ったのは孝廉として推挙された二十歳の時であり、洛陽北部尉に任じられた時にはすでに三十に近かった。この数年の間に、彼は帝国の中枢について必要なことをほぼ学び終えていた。
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