石畳の廊下を、鎖が引きずられる音が響いた。
等間隔に松明が灯された回廊は、外の陽光を一切寄せつけなかった。石壁は厚く、湿っており、ここを通る者の体温を少しずつ奪っていくように作られているかのようだった。衛兵二人が青年の腕をそれぞれ掴み、半ば引きずるようにして歩かせた。青年の素足が石畳を踏む音は、しかし引きずられる者の音ではなく、自分の足で歩く者の音に近かった。
衛兵の一人が腕に力を込めた。青年の歩調は変わらなかった。
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