全国大会の抽選結果が廊下の掲示板に貼られた翌朝、安西コーチは午前七時に体育館の鍵を開けた。
花道はその二十分後に着いた。普段より十三分遅かった。雨上がりの道が乾ききっておらず、靴の底に湿った感触が残っていた。体育館の前で立ち止まって、掲示板を確認した。ブロック表。湘北の位置。一回戦の相手。数字と文字を目が自動的に処理した。しかしその朝、いつもと少し違うことがあった。結果を見ながら、自分の腹の底で何かが動いた。小さく、しかし確かに。反応と呼ぶには曖昧すぎ、無反応と呼ぶには明確すぎる何かだった。
午後、コーチは全員を集めた。
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