七瀬凛がカフェに入ったのは、午後二時十七分だった。
大学正門から徒歩三分、古い商店街の外れにある店で、席の八割が埋まっていた。窓際の四人掛けテーブルに鏑木誠はすでに座っており、コーヒーカップを両手で包んでいた。温めているのか、落ち着かせているのか、凛には判断がつかなかった。
「久しぶり」と凛は言いながら向かいに座った。
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