島への帰り道は、来た道より長かった。
距離が伸びたのではない。一歩ごとに霍清の足が地面の感触を意識的に確かめるようになったから、道が長く感じられた。踏むたびに微かに沈む土の感触を、帰りは意識して踏んだ。来るときには踏んでいた。帰りには踏むことを知っていた。同じ行為が、知ることによって別の行為になる。それが重くなることとは限らない。しかし確かになることではある。
船は夕刻前に島に着いた。
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