翌朝、悠人は六時十五分に目を覚ました。
澪のアパートを出たのは深夜零時を過ぎていた。帰り道、下北沢から渋谷まで歩いた。四十分かかった。特に理由はなかった。ただ、電車の中で考えたくなかった。考えるなら、足を動かしながらの方がいい。澪とそういう人間だけが自分の友人である、と悠人は歩きながら思った。それから、友人という言葉が澪に当てはまるかどうか定かでないことに気づいた。
布団の中で、悠人はしばらく天井を見た。
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