蝋燭の火が揺れた。
それだけのことだった。外から風が忍び込んできた——ではない。風はない。夜は凍てつき、臨安城外のこの一軒の農家は、周囲の梅林とともに完全な静寂の中に沈んでいた。蝋燭の火はただ揺れた。まるで火自身が何かを感じ取ったかのように。
霍嘯天はその揺れを見た。
卓の向こう側で楊鉄心が杯を口に運ぼうとして、止まった。二人の間に言葉はいらなかった。十数年来の義兄弟というものは、沈黙の質によってすべてを語り合う。この沈黙は、雪の夜のそれではなかった。
「客が来る」と霍嘯天は言った。声は低く、しかし乱れてはいなかった。大きな手が静かに卓の上に置かれた。骨太の、農夫のような手だった。武人の手とは思えないほど無骨な、しかしその無骨さこそが数百の敵を斬り伏せてきた手の本当の姿だった。
楊鉄心は立ち上がらなかった。ただ杯を卓に置き、その陶器が木材に触れる微かな音に耳を澄ませた。彼は霍嘯天より細身で、顔立ちも整っていた。二人を並べれば、誰もが楊鉄心の方を侠客と呼ぶだろう。しかし実際のところ、この二人に格の差はなかった。ただ質が異なるだけだった。
「わかっている」と楊鉄心は言った。
隣室では、二人の女たちの声がしていた。包氏の笑い声——低く、腹の底から来る暖かい笑い声。秦南琴の応える声——少し高く、少し緊張を含んで。二人とも身重だった。それぞれの腹の中に、まだ名前も持たない命が眠っていた。
霍嘯天は立ち上がった。
扉が開いたとき、最初に入ってきたのは冷気だった。
冬の臨安郊外の空気は、梅の香と土の匂いが混じった独特のものを持つ。しかしその夜の冷気には、別の何かが混じっていた。香だった。沈水香——宋の土地では滅多に嗅ぐことのない、北方の様式で調合された重い、甘い、どこか眠気を誘う芳香。その香は扉が開く前からすでに漂い始めていた。まるで香そのものが、主人より先に到着の挨拶をしに来たかのように。
完顔弘烈が入ってきた。
霍嘯天は後にこの瞬間を何度も思い返すことになる——しかし「後に」というものは、この夜の霍嘯天には存在しなかった。だからこの観察は霍嘯天のものではなく、この物語が後から静かに付け加えるものだ。完顔弘烈は美しかった。金国の親王として完璧に仕立てられた姿——紺青の絹衣、白狐の裘、腰に下げた玉佩が歩くたびに微かな音を立てる。顔には、権力を長く持つ者だけが手に入れる種類の落ち着きがあった。焦りがない。怒りもない。ただ、穏やかな注意深さ。蒐集家が値踏みをするときの、あの目だった。
その後ろに、十数人の従者が続いた。彼らは扉の外に留まった。しかし霍嘯天には、梅林の中に、さらに多くの人影があることがわかっていた。
「寒い夜に突然お邪魔して」と完顔弘烈は宋語で言った。訛りはなかった。宋の文人よりも美しい宋語だった。「霍兄、楊兄、ご無礼をお許しいただきたい」
霍嘯天は何も言わなかった。
「座れ」と楊鉄心が言った。それは歓迎の言葉ではなかったが、拒絶でもなかった。ただ、ここで起きることを立ったままで済ませるつもりはないという意志の表明だった。
完顔弘烈は座った。従者の一人が漆塗りの箱を運んできた。蓋が開けられると、燭光を受けて黄金が輝いた。
「宋金の和睦は、両国の民にとって最善の道だと私は信じている」完顔弘烈は言った。彼の声は静かで、説教するような高さを持たなかった。「戦は人を殺す。英雄を殺す。二位の方——」ここで彼は霍嘯天と楊鉄心を順に見た——「貴兄たちのような人材を、砂漠の砂のように消耗させる。それは悲劇だ。私は悲劇が嫌いだ」
霍嘯天の目が黄金を見た。見た、というより、確認した。かつてそれが金だったころの形を思い出すように。
「これは礼だ」と完顔弘烈は続けた。「条件ではない。貴兄たちの義侠心に対する、私個人の敬意の表れとして受け取っていただきたい。その上で、ひとつお願いがある。南下してきた金軍への抵抗を——少なくとも、この冬の間だけ——やめていただきたい。春になれば交渉の席を設ける。私が保証しよう」
楊鉄心は黄金を見なかった。完顔弘烈の顔を見続けていた。
「保証」と楊鉄心は繰り返した。声に感情はなかった。「金国の親王が、宋の義士に、保証を与える」
「そうだ」
「では聞こう」と楊鉄心は言った。「王子殿下。この保証は、どちらの言葉で書かれるのか。宋語か、女真語か」
完顔弘烈は微笑んだ。その微笑みには、本物の何かがあった。人を試す喜び——知性が知性を認識するときの、あの種類の喜び。
「どちらでも構わない」と彼は言った。「どちらも私の言葉だ」
「どちらも貴方の言葉ではない」と霍嘯天が口を開いた。
それが霍嘯天の最初の言葉だった。完顔弘烈はゆっくりと視線を移した。
霍嘯天の顔は、楊鉄心のそれとは違って整ってはいなかった。眉は太く、顎は四角く、目の下に深い疲労の線があった。長年の野外戦が皮膚に刻んだ、地図のような傷跡。美とは無縁の顔だった。しかしその目には、完顔弘烈が今夜初めて見るものがあった。
恐れがなかった。
ただそれだけのことなのに、完顔弘烈は思わず身を乗り出しかけた。自分でもそれに気づき、静止した。
「どちらも貴方の言葉ではない」と霍嘯天は繰り返した。同じ速度で、同じ声で。「宋語も女真語も、ただの道具だ。貴方が使っているのは、金国の言葉だ。金国の意志の言葉だ。その意志は、宋の土地を欲しがっている。その意志は、私たちが邪魔だと思っている。礼を包んで、香を焚いて、美しい言葉で——しかしその意志は変わらない」
沈黙が落ちた。
梅林の中の人影が動く気配がした。完顔弘烈は動かなかった。楊鉄心も動かなかった。霍嘯天も。
三人は静止した蝋燭の火のように、それぞれの炎の形を保っていた。
「残念だ」と完顔弘烈はついに言った。声に怒りはなかった。本当の意味での残念——蒐集家が、完全な品がすでに手の届かない場所にあると知ったときの、あの冷静な惜しさ。「本当に、残念だ」
彼は立ち上がった。袖を整えた。漆の箱を閉じるよう、目線で従者に合図した。
そして扉の外へ出る前に、一度振り返った。
後のことは、霍嘯天にとって時間の問題ではなかった。
時間とは出来事を繋ぐ糸だが、その夜の出来事は糸ではなく、一枚の静止した画だった。梅林から人影が走り出てきた。篝火が点いた。金属の音が夜気を裂いた。楊鉄心が叫んだ——女たちに向けて、逃げろ、という一語。
霍嘯天は剣を抜かなかった。
拳で戦った。それは戦術的な選択ではなかった。剣を抜く時間がなかったわけでもなかった。ただ——彼はそれを選んだ。皮膚と皮膚で、骨と骨で、生きた身体と生きた身体で。三人を薙ぎ倒した。四人目が脇腹に刃を入れた。彼はその刃を肋骨で受け止め、拳で四人目の顎を砕いた。
楊鉄心は剣を使った。美しい剣だった——動きに無駄がなく、呼吸のように自然で、まるで舞のように。しかし舞ではなかった。殺すための動きだった。六人を倒した。七人目に腿を刺された。倒れ、立ち上がり、また倒れた。
二人の女たちは暗闇の中へ消えた。包氏は北へ向かって走った。秦南琴は東へ。どちらの方向に何があるかも知らぬまま、ただ走った。腹の中の命を守るために、ただ走った。
完顔弘烈は農家の扉の外に立っていた。
彼は戦わなかった。戦う必要がなかった。ただ見ていた。篝火の光の中で、二人の男が倒れていくのを見ていた。その目には、先ほどと同じ——蒐集家の目があった。しかし今は、何かが違った。
霍嘯天が最後に立ち上がったとき、その身体はすでに三か所を傷つけられていた。血が雪に落ちていた。黒い点が白い上に、無造作に散っていた。彼は完顔弘烈を見た。息が荒かった。体が震えていた。しかし目は震えなかった。
完顔弘烈は、その目を見た。
恐れがない。
それだけではなかった。その目には——憎しみもなかった。軽蔑もなかった。悲しみもなかった。ただ、完全な、透明な、怒りがあった。怒りというより、拒絶だった。この世界の論理に対する、ただひとつの身体による、絶対的な拒絶。跪かない。屈しない。金のためでも、言葉のためでも、生き延びるためでも。
完顔弘烈は、それを見た。
彼の生涯において、これほど純粋なものを見たのは初めてだった。それが何であるか、彼には名前がつけられなかった。美ではなかった——少なくとも彼が知っている美ではなかった。価値ではなかった——少なくとも彼が測れる価値では。しかしそれは確かに何かだった。彼の蒐集の棚のどこにも当てはまらない、何か。
霍嘯天は倒れた。
完顔弘烈は動かなかった。
梅の木が、風のない夜に、かすかに揺れた。そんなはずはなかった。しかし揺れた。白い花弁がひとつ、ひとつと落ちて、血の上に積もっていった。
しばらくの後、完顔弘烈はゆっくりと踵を返した。
彼の足音は、雪の上に、ほとんど音を立てなかった。それがかえって長く、夜の中に残った。
農家の中で、蝋燭の火がまた揺れた。しかし今度は、消えた。