試験は金曜日の三時間目だった。
教科は理科で、範囲は電気回路と磁界の基礎だった。ダイスケはその範囲を昨夜三十分勉強した。三十分というのは、眠くなるまでの時間と一致していた。特別な意味はなかった。
試験開始十分前、ダイスケが筆箱を開けたとき、シャープペンシルが一本しかないことに気づいた。もう一本あったはずのものは、芯が折れたまま先週から使えない状態で入っていた。芯折れの事実は先週から知っていた。替え芯を買うことを先週から忘れていた。
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