Chapter 10: Doran Reads the Fine Print, Six Weeks Late

ドランが引き出しの整理を始めたのは、ダイスケが登校した後の午前十時過ぎだった。

特に理由はなかった。任務ログ上は「周辺環境の最適化」として処理できる作業だったが、実際にはただ引き出しの中身が気になっていた。三十二日分の使用記録が蓄積され、収納スペースの効率が当初の九十四パーセントから八十一パーセントに低下していた。それが気になっていた、というのが最も正確な表現だった。

引き出しを開けると、道具が整然と並んでいた。嘘消しゴム。完全記憶飴の空き袋。友情確認ボタンの予備電池。思考転写スピーカー。人気増幅装置。それぞれに使用記録タグが付いており、ドランは一つ一つを確認しながら位置を調整した。

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