朝になっても、雨は止んでいなかった。
細く、しかし執拗に。霧と雨の区別がつかないような降りかたで、灰葉の外縁区は朝から濡れていた。蓮夜が目を覚ましたのは、引き戸の隙間から差し込む光が畳の上で灰色の線を作っていたからではなく、眠れていなかったからだった。布団の上で夜が明けるのを待った、という方が正確だった。
第七班の集合場所は、里の行政棟の南側に連なる小棟の一つ、「第四協議室」と木札の打たれた部屋だとされていた。
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