Chapter 7: Kousetsu Explains How Survival Is Practiced

夜が明ける前に、雨が来た。

月隠を出てから半刻ほどで、最初の雨粒が落ちはじめた。はじめは疎らで、蓮夜は雲の端が切れれば止むと思った。切れなかった。雨は一刻かけて本降りになり、やがて道が泥濘になり、荷車の車輪が轍に取られるようになった。弥助は荷車を御しながら、何も言わなかった。幌の端を縛り直したのは一度だけだった。

往路の宿場の手前に、公道の外れた場所に古い待合小屋があった。壁板の合わせ目が開いており、屋根の端から水が垂れていたが、内部に雨は入らなかった。烈牙が先行して内部を確認し、使用できると判断した。

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Chapter 7: Kousetsu Explains How Survival Is Practiced — 霧の中の印 | GenNovel