任務報告書を提出したのは、霧がまだ膝の高さに残っている午前の早い時刻だった。
行政棟の受付窓口に座っていた若い文官は、蓮夜の顔を一度見て、それから書類の表書きに目を落として、判を押した。名前を確認した様子はなかった。窓口の向こうで、別の文官が何かの台帳をめくる音がしていた。蓮夜は書類が引き取られるのを見て、それから廊下を戻った。
白鐘の書状は懐の中にあった。
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