茨田レイカがその数字に気づいたのは、ほかのことを調べているときだった。
いつもそうだ。目的の魚を追っているときに、底のほうで別の何かが光る。たいていは気のせいで、たまにそうじゃない。その区別が最初からつけられたら苦労はないのだが、生憎レイカにはそういう能力がなかった。だから彼女は、光るものを全部拾い上げて、後で仕分ける方式を採用していた。おかげで机の上はいつも書類の地層になっていて、デスクトップのフォルダは命名規則が崩壊して久しい。
十月の水曜日、午後三時十七分。
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