浅草を出たのは、腹が完全に限界を告げてからだった。
正確に言えば、限界を告げてからさらに半刻ほど待った。空腹というものは、しばらく放っておくと別の声を出し始める。騒いでいたのが諦め、諦めたものが静かな怒りに変わり、怒りが一種の冷静さに変わる。その冷静さが来てからでないと、まともな判断ができない。これは銀時が長い経験から学んだことで、今更どこで身につけたかは問わない方がいい。
小次郎は部屋の隅に残してきた。
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