森の中の野営地は、夜明けから三時間かけて設営された。
天幕の骨格が立ち上がり、馬が木に繋がれ、斥候が周囲五百メートルの林縁を確認して戻ってきた。それだけのことが終わると、束の間の休息が訪れた。調査兵団が壁の外で休息を取るとき、それは休息という名の緊張の別形態に過ぎないのだが、それでも座ることを許された時間というのは、立ち続けることを強いられた時間とは区別できた。区別できるだけの違いが、人間の体にはあった。
私は天幕の外縁に腰を下ろして、靴の泥を落としていた。
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