野営地が眠りに落ちたのは夜の九時を少し過ぎた頃だった。
焚き火は落ち着いて、橙から赤へ、赤から灰へ移ろいながら、ゆっくりと小さくなっていた。見張りの交代を終えた兵士たちが天幕へ戻り、林の中の気配が、人間のそれから夜の動物のそれへと置き換わっていく時間帯だった。七人の名前を覚えるための時間は、アシュフォードが約束した通りに夕刻に設けられた。全員が輪になって立ち、七つの名前が一度ずつ読み上げられた。私はそれぞれの名前を聞きながら、顔と結びつけようとした。いくつかは結びついた。いくつかは結びつかなかった。それが今日の私の誠実さの限界だった。
天幕は四人ずつ使っていた。私はユリィの天幕の外側に位置するよう、アシュフォードから指示されていた。護衛対象を内側に、護衛者が出入口に近い位置に。教本通りの配置だった。私は毛布を一枚だけ持って、天幕の入口に背を預けた。
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