Chapter 13: Last Orders

昼過ぎから、何かが変わっていた。

空気の質が、というのではなかった。光の色が、というのでもなかった。もっと微細な何かだった。グラスを磨きながら感じる指先の感覚が、いつもと少し違っていた。外から入ってくる塩の匂いの濃さが、少しだけ深かった。潮が満ちているのか引いているのかを確認しようと思って、確認しないうちに忘れた。

船は、まだ桟橋の突端に繋がれていた。

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Chapter 13: Last Orders — 潮騒の果て、名前のない海へ | GenNovel