岸壁に戻ると、足の裏から石畳の冷たさが上がってきた。
夜明け前の空気は乾いていて、それでいて塩の味がした。どこかの船の係留ロープが風に揺れて、岸壁の金具に当たって小さな音を立てていた。その音が途切れ、また鳴った。途切れ、また鳴った。
僕はしばらく、そのリズムを聞いていた。
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