碣石山の頂から、海が見えた。
建安十二年(二〇七年)の秋のことである。曹操がはじめてその詩を書いたのは、烏桓遠征からの帰路であり、この時点で彼はすでに五十三歳だった。北征を終えた軍が南へ向かう途中、曹操は碣石山に登り、渤海を望んだ。詩人としての彼が、武将としての彼にまだ追いついていた時期の作だった。
「東臨碣石、以観滄海」
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