洛陽が燃えたのは、建安という元号が生まれる、まだ十年ほど前のことである。
正確には、董卓の命によって火が放たれた。丞相の座に就いたこの辺境の武人は、遷都に際して旧都を空にする必要があった。空にするとはつまり、百万の民を西へ追い立て、宮殿を灰にし、帝陵を暴き、残った者は殺すということだった。洛陽の煙は、はるか遠くの丘の上からも見えたという。
その煙を見た男が一人いた。
Create a free account to unlock all chapters. It only takes a few seconds.
Sign In FreeCreate your own AI-powered novel for free
Get Started Free