使者が荊州に着いたのは、秋が深まりかけた頃だった。
名を諸葛瑾といった。諸葛孔明の兄である。孫権に仕える外交官として江東では知られた人物で、弟とは十五年以上会っていなかった。この使命を孫権から授かったとき、諸葛瑾は一瞬だけ目を伏せた。孫権はそれを見ていたが、何も言わなかった。
江陵の城に入った諸葛瑾を、関羽は大広間で迎えた。
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