柴桑の港に船が着いたのは、夕刻前の光が水面を斜めに切る時刻だった。
孔明は甲板に立ち、岸辺に集まった武装した兵士たちを眺めた。旗には孫の字が染め抜かれていた。出迎えの礼として人数が多すぎず、少なすぎもしない。数を決めた人物の心が、その配置から読めた。
威圧でなく、値踏みだ、と孔明は思った。
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