屋根に人間が上がる音というのは、慣れた者と慣れていない者でまったく違って聞こえる。
慣れていない者は、瓦を探るように足を置く。一枚ずつ、重さを確認しながら、まるで氷の張った池の上を渡るように進む。その音は断続的で、躊躇いの間隔が音符のように並ぶ。
慣れた者は、屋根の癖を知っている。どこが緩んでいて、どこが固く、どこを踏めば音が立たないか。そういう者の足音は、むしろ静かすぎて聞こえない。
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