夜が明ける直前の、空が黒から紺へ変わる一瞬があった。
霍靖はその一瞬が好きだった。草原でもそうだった。完全な暗と完全な光の狭間に存在する、名前のない色。その色の中に立っている時だけ、彼は自分が何者であるかを問う必要を感じなかった。昼でも夜でもない時間は、定義を必要としなかった。
しかし今は、その色を見る余裕がなかった。
Create a free account to unlock all chapters. It only takes a few seconds.
Sign In FreeCreate your own AI-powered novel for free
Get Started Free