Chapter 6: The Historian Asks the One Question He Cannot Dodge

翌朝、僕は店を開けながら昨夜のことを考えていた。

考えていた、というより、昨夜のことが勝手に戻ってきた。女の声が、漁師たちへの問いが、足音の止まった一瞬の静寂が。考えようとしているわけではないのに、グラスを棚に戻すたびに、椅子を並べるたびに、戻ってきた。

ノートは部屋に置いてきた。今朝は持ってこなかった。一言書いたという事実は、店に持ち込まなくても、ちゃんとそこにあった。

Sign in to keep reading

Create a free account to unlock all chapters. It only takes a few seconds.

Sign In Free

Like this novel?

Create your own AI-powered novel for free

Get Started Free
Chapter 6: The Historian Asks the One Question He Cannot Dodge — 潮騒の果て、名前のない海へ | GenNovel