Chapter 4: Tomoyo's Impossible Spreadsheet

会議室のドアを開けた瞬間、湿気が顔に当たった。

梅雨が明けてもう三週間が経つのに、この部屋だけは季節の更新を拒否しているようだった。木造建築でも公営プールでもない——ただの省庁の一角にある四畳半ほどのスペースが、なぜこれほどかびの臭いを溜め込んでいるのか、榊原知世は着任して半年、一度も解明できていなかった。

プロジェクターの電源を入れると、ファンが唸り、画面に「総務部行政支援室第二係」という文字が出た。

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Chapter 4: Tomoyo's Impossible Spreadsheet — 神様のリスト | GenNovel