Chapter 7: Tomoyo Visits a University That Has No Record of Her Visit

榊原知世は、訪問する前日に大学のウェブサイトを四十分かけて読んだ。

事務局の組織図、学部の連絡先一覧、施設案内のPDF。三回ダウンロードして三回とも読んだ。こういう作業を退屈と感じたことはなかった。地図を読むのに飽きる人間がいないように、知世には情報を読み込むことへの倦怠感がなかった。あるとすれば、情報が足りないときの静かな苛立ちだけだった。

翌朝、彼女は紺のジャケットに薄いグレーのパンツという、役所でも民間でも違和感のない服装で電車に乗った。名刺は「行政効率化推進コンサルタント」という肩書で用意してあった。架空の会社名だが、検索すると一件だけヒットする個人事業主のウェブサイトが存在する。西田が半日かけて作ったものだ。

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Chapter 7: Tomoyo Visits a University That Has No Record of Her Visit — 神様のリスト | GenNovel