夜明けを知らぬ花

夜明けを知らぬ花

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Synopsis

時は大正の終わり、山間の村で炭を売りながら家族を養っていた青年・緋山宗太郎は、ある夜帰宅すると一家が謎の鬼に惨殺されているのを目の当たりにする。唯一生き残った妹・桜子は、鬼の血に深く侵され、もはや人間には戻れぬ身となっていた。それでも宗太郎は妹を手にかけることを拒み、人ならぬ存在となった桜子とともに生き続けることを選ぶ。国家に認可された鬼討ち機関「滅夜衆」に身を置きながらも、宗太郎は「鬼を連れた男」として同僚からも民衆からも忌み嫌われ、常に追われ、裏切られる運命を歩む。桜子は人の血を欲する衝動と理性の狭間で苦しみ続け、その苦痛が宗太郎の心をじわじわと蝕んでいく。やがて二人は、鬼と人間が共存できる「夜明けの地」が実在するという噂を耳にし、それを唯一の希望として当てのない旅に出る。道中で出会う者たちは皆、自分だけの「戻れない場所」を抱えており、宗太郎と桜子の絆は彼らの孤独を照らすとともに、新たな痛みをも呼び寄せる。果たして夜明けは、本当に来るのか。永遠の旅路の中で問われるのは、救いとは何か、人間であるとはどういうことか、そして愛するがゆえに手放せないものの重さである。

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