神様のリスト

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HeliosShared by Helios·14 chapters·70,648 chars

Synopsis

平凡な図書館司書・柏木誠は、ある雨の夜、古書店の片隅で埃まみれの手帳を拾う。表紙には何も書かれていないが、ページを開くと奇妙な規則が記されていた――「名前と顔を思い浮かべながら書けば、その者は七日以内に自らの罪の重さに潰される」。最初は子供騙しだと笑い飛ばした誠だが、試しに書いた近所の悪徳地主が本当に破滅していく様子を目の当たりにし、手帳の力を信じざるを得なくなる。誠は「世界をすこしだけましにしよう」という素朴な正義感から、腐敗した政治家や連続詐欺師の名を書き始める。彼の行動はやがてネット上で「審判者」と呼ばれる都市伝説となり、風変わりな女性刑事・岸川涼子が捜査に乗り出す。涼子は論理より直感を信じ、コンビニのホットスナックを食べながら事件を解くタイプだ。物語は誠、涼子、そして手帳の本来の持ち主らしき謎の老人という三つの視点で交互に語られ、それぞれの線が予想外の交差点で結びつく。善意と暴走の境界線、正義を独占することの危うさ、そして「誰かを裁く資格とは何か」という問いが、軽妙な会話と予測不能な展開の中でじわじわと浮かび上がる。ラストでは、リストに書かれた最後の名前が誠自身であることが判明し、物語は静かな、しかし鮮烈な逆転を迎える。

Chapters (14)

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